ニット 徹底解剖
こんにちは、オーナーです。今回は徹底解剖シリーズの第2弾、ニットを取り上げていきたいと思います。私は最近、古着屋さんでYSL tricots (イブサンローラン トリコット)のニットを買ったのですが、ほんとに着心地が良くて、今後も重宝していくものに出会えました。皆さんはどんなニットを着ていますか?
今回はそんなニットの起源から作りなどにフォーカスをあてて、紹介していきます!
ニットの起源
ニットは紀元前1世紀頃に、すでにエジプトにあったと言われています。エジプトの古墳からは織物、あるいは編み物と区別のつかないものとして出土しており、本格的に、手編みのニットとして出現したのは、アラビア遊牧民だとされています。その起源は紀元前2~3世紀ころといわれており、エジプトからスペインを通じてヨーロッパ全土に広がったとされています。
機械で編み始めたのはイギリスのウィリアム・リーという牧師が最初で、1589年に靴下を編む妻を見て、編み機を発明したと言われています。
ニットというと多くの方がセーターを連想しますが、編み物、編んだ服や布地という意味から、セーターを含む編み物全般といったほうが正しいでしょう。英語ではknitという動詞があり、編み物をする、という意味を持っています。名詞の編んだものや形容詞の編まれた、という意味の『メリヤス』という言葉がありますが、現在のニットと区別する方法は定まっておらず、アンダーウェアをメリヤスということもあります。
ニットがブームになると、以前はメリヤスと同様に扱われていたニットもアウターに使われるようになり、独立してニットという言葉になりました。意外なところで見ると、実はジャージもニットの仲間で、ジャージには編んだ生地を裁断し、縫製して衣服にしたもの、という定義があります。ほかにも編まれた生地を意味するカットソーや毛糸などで作ったセーターなどがニットの仲間になります。
セーターとの違い
ニットと聞くと、多くの人が最初に「セーター」を思い浮かべると思います。
そのような認識から、ニット=セーターと勘違いされている方は少なくありません。
では、ニットとセーターの違いとは何なのでしょうか?
図 ニットの構造|参考文献No.3
ニットとは、1本の糸でループを作りながら編まれた生地のことを言います。つまり衣類の素材です。
その素材を使って作られるのがセーターですので、セーターは衣類の形状の種類の一つです。
セーターだけをニットと呼ぶのではなく、ニット素材で作られたカーディガンやマフラー、手袋、帽子、靴下、肌着など、すべてを総称してニットと呼ぶことができます。
もちろんセーターはニットなのですが、ニットには多種多様な形状があり、その一つがセーターということになります。
ニットはさらに糸に使われる繊維によって分類されます。
羊の毛から作られたウールニットや、カシミヤゴートというヤギの産毛で作られたカシミヤニット、アルパカの産毛で作られたアルパカニットなど、動物性の天然繊維をはじめ、
木材パルプを原料としたレーヨンや、絹のタンパク質に近い物質を合成して生まれた繊維のナイロン、羊の毛に似たアクリルなど、化学繊維も種類が豊富にあります。
一言にニットと言っても、使われている繊維によって、肌触りや暖かさなど着心地の良さが異なります。
繊維の種類が豊富だからこそ、多くのファッションデザイナーがニット素材に注目し、様々な形状でファッション性の高いニット製品を生み出してきました。
ニットに使われている繊維によって、お値段もピンキリですので、自分の肌にあった着心地の良いデザインのニットを見極めて、長く着られるニットを選びたいですね。
ノット・ニュー豆知識
2018年5月に、モヘア世界第1位の生産量を誇る南アフリカで起こっている、アンゴラヤギの虐待の報告書と、牧場作業員がアンゴラヤギを実際に虐待する映像が出回り、世界に大きな衝撃を与えました。
映像の中では、牧場作業員がアンゴラヤギを引きずり回したり、乱暴に扱ったりする様子が映っていました。スピードを重視するあまり作業は手荒くなり、ケガも発生し、弱ったヤギは意識がまだあるにもかかわらず、喉を切られて殺されてしまう様子も公開されました。
2013年に同じく虐待が問題視されたアンゴラウサギと共に、世界のアパレルメーカーはこの問題を大きく捉え強い提言を行いました。H&M、ZARA、GAPグループ、ユニクロ、高級ブランドのフルラなどのアパレル大手は、モヘヤ(モヘア)とアンゴラ両素材の使用中止に踏み切る旨を発表したのです。これにより、大手に追随してモヘアやアンゴラを中止するメーカーが増えると予想され、モヘアはやがて、姿を消してしまうのではないかと言われています。
これに対してモヘヤ南アフリカ協会は調査を開始しています。これまで持続可能な生産システム構築を目指し、第三者機関の監査なども交えてきた協会にとっては大変ショックな出来事となりました。厳格な調査と、モヘア(モヘヤ)業界の一部の作業員に対する意識の改革が求められています。
多くの人気を博している「モヘア(モヘヤ)」ですが、もう見られなくなるかもしれないのではないかという噂が囁かれています。
引用元
No.1|泉州ニット協同組合|ニットの起源 ~紀元前1世紀頃にはニットが存在したって本当!?~|2014.10.20
https://www.senshu-knit.or.jp/trivia01/#:~:text=%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AF%E7%B4%80%E5%85%83%E5%89%8D1%E4%B8%96%E7%B4%80,%E3%81%A0%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
No.2|Cashbianco |ABOUT KNIT ニットの種類と選ぶときのポイント
https://cashbianco.com/about2.html
No.3|KNIT MAGAZINE |文献:文化ファッション大系 アパレル生産講座 ニットの基礎技術
https://www.knitmag.jp/37107
No.4|Fashion HR |ニットとセーターの違いをおさらい 今季のトレンドや、ニット素材の種類も解説|2021.01.29
https://fashion-hr.com/hr-talks/working_in_fashion/21973/
No.5|TURKISH Air & Travel |モヘア(モヘヤ)の特徴は?カーディガンやニットにおすすめのふわふわ素材|2021.01.29
https://fashion-hr.com/hr-talks/working_in_fashion/21973/
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