不可能はないと感じる『サステナブル・ファッション』読んでみて

今回は『サステナブル・ファッション』という本を読んだので、紹介します。


本の制作に関わっているSynflux株式会社の代表取締役CEO川崎 和也さんのワークショップに参加したのをきっかけにこの本を読んでみました。


内容は下記のように感じで構成されています。

〈Amazonによる商品情報から参照〉

出版社からのコメント

資源枯渇や廃棄問題を抱え、転換を迫られるファッション産業への提案。これからは微生物を培養して服をつくり、コンピュータ・アルゴリズムで生産・消費を最適化し、バーチャルな世界とも共存しつつ、大量生産・新品・所有の概念を変えていく。持続可能な地球とファッションの未来を共有し、具体的に動き出すための手引き。

【目次】

1章 サステナブル・ファッションとは何か

・サステナブル・ファッションを巡る用語の変遷

・サステナブル・ファッションを巡る、経営学視点・デザイン視点からの提案

ほか

2章 生分解・再生するファッションデザイン:バイオマテリアルとサステナビリティ

・未来シナリオ1:バイオテクノロジーを駆使する職人がファッションデザインを担う未来

・バイオマテリアルとファッションデザインのこれまでとこれから

・プロジェクト─未来の下着/Wacoal人間科学研究所+KYOTO Design

ほか

第3章 最適化するファッションデザイン:コンピュテーショナル・デザインとサステナビリティ

・コンピュテーショナル・ファッションデザインについてのこれまでとこれから

・プロジェクト 「HATRAxSynflux :AUBIK」

ほか

第4章 脱物質化するファッションデザイン:バーチャルリアリティとサステナビリティ

・未来シナリオ2:ファッション消費の場が物理空間から仮想空間でのバーチャル服へ移行した未来

・バーチャル・ファッションデザインのこれまでとこれから

・プロジェクト《アトラス・オブ・メモリー》/ロビン Lynch + Synflux (NFT Collection 2021)

ほか

第5章 循環化するファッション・デザイン:新品であること以外の価値を生み出せるか?

・未来シナリオ3:生活廃棄物が価値を持ち、 家庭ごみや食料残渣、排泄物までもが衣服の素材や部品として重要な通貨となった未来

・サービスデザインのこれまでと、これから

・事例/ナイキ「ムーブ・トゥー・ゼロ(Move to Zero)」

ほか

第6章 次世代ファッションデザイナーの育成が始まっている

・持続可能な未来社会の生活者像をどう描き、伝えるか

・問い自体を生み出すことと、サステナビリティの融合的教育

ほか

著者について

【編著者】

水野 大二郎

1979年生まれ。京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab 特任教授、慶應義塾大学大学院特別招聘教授。ロイヤルカレッジ・オブ・アート博士課程後期修了、芸術博士(ファッションデザイン)。デザインと社会を架橋する実践的研究と批評を行う。監訳に『クリティカル・デザインとはなにか? 問いと物語を構築するためのデザイン理論入門』、著書に『サーキューラー・デザイン』『クリティカルワード・ファッションスタディーズ』『インクルーシブデザイン』『リアル・アノニマスデザイン』(いずれも共著)、編著に『vanitas』等

Synflux

先端的なテクノロジーを駆使し、惑星のためのファッションをつくるスペキュラティヴ・デザインラボラトリー。あらゆる人が惑星や自然への配慮を持ちながら、活き活きとした個人として自分なりの創造性を発露できる循環型創造社会の実現を目指し、次代のファッションをつくりだす思索的デザイン集団として活動している。

主な受賞に、H&M財団グローバルチェンジアワード特別賞、WIRED CREATIVE HACK AWARDなど。

川崎 和也

スペキュラティヴ・ファッションデザイナー/デザインリサーチャー/Synflux株式会社代表取締役CEO。1991年生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科エクスデザインプログラム修士課程修了(デザイン)。身体や衣服、素材にまつわる思索的な創造性を探求している。監修・編著書に『SPECULATIONS』、共著に『クリティカル・ワード ファッションスタディーズ』がある。

佐野 虎太郎

1998年生まれ。スペキュラティヴファッションデザイナー、Synflux株式会社取締役CDO。コンピュテーショナル・デザイン、バイオデザインを応用した新しい衣服の設計手法を思索する研究開発を行う。近年はアルゴリズミックデザインの専門家らと協働し、微分幾何学や最適化アルゴリズムの考え方を応用して身体や環境に最適化する衣服の設計手法の開発に注力している。

平田 英子

慶應義塾大学総合政策学部卒。ライター、リサーチャー。『ファッションスタディーズ』、「Fashion Tech News」への寄稿のほか、翻訳に「シャネルとそのライバルたち」(ヴァレリー・スティールの講演、『ユリイカ』2021年7月号〈特集=ココ・シャネル〉)などがある。


この本を読んでみて、まず、キモになるキーワードは、表紙にもあるとおり『ありうるかもしれない未来』です。

各章ごとにありうるかもしれない未来のシナリオを構想し、それが今どの段階にあって、どういう技術やシステムが開発されているのかが、紹介されてました。


特に4章の話は、個人的に面白いなと思いました。VR、仮想現実の技術がどんどん進んでいる中で、ファッションもここまで出来ることがあることを紹介しているので、読んでいてワクワクしました! 

VR、仮想現実の良い例に細田守監督作品の『竜とそばかすの姫』があります。

仮想現実が舞台となるこの作品では、まさにありうるかもしれない未来が描かれていますが、そんなに遠くない未来で実現しそうだなと感じました。

脱物質化も夢じゃないです

『竜とそばかすの姫』予告1


ただ、ファッションでサステナブルってなんだろう?という興味からこれを読むと失敗するかもしれません。紹介される内容には、かなり高次元なものも多くあることから、何か目的を持ってから手に取ると、参考になる情報が載っているかもしれません。


私たちが思っている以上に、ファッション業界は今、これからの消費を変えていかなければならない、環境問題をどう解決してこうかと思考しており、その為の技術やシステムを開発し、取り入れています。

この本を読んでいると、考えうる全てのアイディアに不可能はないと思えるような気がします。


是非、お手に取ってみてはいかがでしょうか


引用元

No.1|Amazon|サステナブル・ファッション: ありうるかもしれない未来 単行本(ソフトカバー) – 2022/9/17

https://onl.bz/944LrKJ

No.2|YouTube|『竜とそばかすの姫』予告1【2021年7月16日(金)公開】

https://www.youtube.com/watch?v=hM8T-6OvWpo

Not New

『Not New - ノット ニュー -』はタイムレスに支持されるブランド古着、そして洋服にまつわる歴史と当時の文化から紐解き、スロー・ファッションを推進していくメディアです。 主に古着の紹介、ブランドの紹介から、オーナーが体験したファッションに関すること、 古着屋巡りをレポートにし、記事として投稿していきます。

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